2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

何のオチもないありのまま

まだ発車には数分ある。帰宅時間帯の少し前、人もまばらな車内で、私がメールを打っていると、その二人は電車に乗り込んで来た。一人は小さな男の子。年の頃は五歳くらいと言ったところだろうか。もう一人はおばあちゃん。となると、この子はその孫だろうか…

みゅ

主に外来語にありがちな、「ミュ」という発音は、言うまでもなく日本古来には無かった発音で、日本人には喋り辛い音である。 よく「シミュレーション」を「シュミレーション」と言ってしまう人がいる、という半分ネタ的な話題があるが、個人的にはこの「シュ…

もの言えぬものの訴え

目を覚ますと、棚の上に置いたはずのウサギの縫いぐるみが、その不安定さゆえに不可能であるはずの直立姿勢を保ったまま私をそのフェルトでできた瞳で見つめていた。 窓の外はまだ暗い。起きるにはまだ早い時間だろう。どうして突然目が覚めたのか、そしてな…

止まつた列車の中で流るる時間

旧国鉄の中の人が、お客様が列車に衝撃したという表現を使うといふ話題はもう定番であるが、まさかこうして自分が被害をこうむる(頭痛が痛い、と同じ用例)とは思つてもみなかつた。奇しくも私は家を出る際携帯電話を忘れてをり、最寄り駅で列車に乗る前に…

ひどいグループ実習(2/2)

一番信じられないのは、人の話を聞かないこと。重要なこともメモしないこと。そして何より、言われた事の意味を考えないことである。ロボットは2台作りますよ、という大前提を、作業の後半になって気づいた班員がいる。人の話を聞かないだけではなく、その作…

ひどいグループ実習(1/2)

これは、単なるグループ実習における愚痴である。私を含む、現在の大学生というのは、所謂「ゆとり世代」である。大学に入るまで、あまりその意味を考えたことがなかったが、大学でグループ実習をしていると、どうしてもその言葉の意味を意識せざるを得ない…

澄み切った知的欲求

大学で勉強したことをそのまま仕事に生かすことの出来る人、もしくは出来た人がどれほどいるかと考えて見ると、それほど多くないような気がする。恐らく、半分もいないだろう。 大学というのは、教育向けにも窓口は開いているものの、基本的には研究機関であ…

バイオエタノールに関する雑考

アルコールは、新しい時代のバイオ燃料として注目されていました。アルコールは、サトウキビやトウモロコシ、大豆などから取ることが出来、燃やしても二酸化炭素を排出しないため、いくつかの国で使われていましたが、全世界が注目し、急激に需要が高まって…

二酸化炭素に関する雑考

一般人に取って、二酸化炭素の排出というのを身近に感じられるのは、自動車を運転する時くらいしかないのだから、二酸化炭素を排出するのを抑えろと行っても、意識することが出来ないのはしょうがない事だと思う。 だから、さっさと炭素税を導入すればよいと…

火の無いところに煙は立たぬ

常識的に考えて、何もアクションを起こさなければ何も起こらないということはありえない事である。何もしなかったことで何かのリターンが来たと感じた場合は、たいていその前段階で何らかの入力をしている事が多い(例:何も操作をしなかったけど自動車がぶ…

BUS STOP(車外編)

最近のバス停は便利になっていて、バス停の看板に時刻表だけでなく、バス会社のカーロケーションシステムを利用した、接近表示も示される。バス停の表示板から読み取れるインフォメーションは、5つ前の停留所を通り過ぎたかどうかと、2つ前の停留所を通り過…

お金に関する雑考

製品や創作物などの価値は、一概に「これだけの価値がある」という風には決められない。なぜなら、価値というものは、単なるスカラー量ではなく、ベクター量であるからだ。そのベクトルは、個人によって違う始点/視点(価値観)から、それぞれ異なる尺度(評価…

健康に生きるということ

風邪を引いてしまったようである。のどの痛みはうがい薬でうがいをし、湯を飲み、のど飴を舐めることで多少改善したが、鼻水とクシャミが止まらない。咳ではなくクシャミなのが不思議なところである。何かのアレルギーも同時に発症してしまったのだろうか。 …

勉強会補足

この間行われた勉強会で、addEventListenerやattachEventなどの使い方について説明しましたが、忘れていた項目があるので、ここにまとめることにします。 勉強会の内容はid:Kishiさんが分かりやすくまとめてくれたので、そちらを参考にするといいと思います…

BUS STOP(車内編)

世の中には無駄だと思っていても挑まねばならぬ戦いがある。バスに乗っていても、そんな戦いは突然やってくる。 「降ります」のボタン。このボタン、何故か誰も押そうとしない。押すのが気が引けるというわけでもなければ、それほど面倒な動作でもない、だけ…

人形焼きが怖い

日本では古来から、人型をしたものに霊的な力をもつと言われてきた。だから、人形、特に日本人形は捨てるのではなく供養してやった方がいいと言われているし、今では実際にいるかどうか分からないが、分身に霊的な力を分け与えてしまうのがいやで、写真に映…

電車の中で

基本的に、電車の席の座り方や、立つ位置などは明文化されていない。それなりに常識が備わった人ならば、物理的に無理のない範囲で一人分のスペースに座り、立つ時も荷物を広げたりしない。実際に見たことは無いが、座席をいくつも占領して寝転がったり、地…

幸福であること

宗教に入ったり、50万円の絵や70万円の壷を購入したりすることについて、紹介者が必ず言うのは「入信すれば幸福になれる」「この壷を持っていると幸福になれるんだ」という類のことである。そもそも幸福という言葉があいまいだし、その感情自体が個人差のあ…

未来を予測すること

株式市場に代表されるような、将来大金を手にしたいという欲求が参加者全員にある市場というのは、そのみんながみんな本気になって予測するから、多くの市場参加者が納得する相場というものができてくる。株式市場であればそれが株価である。この相場という…

思考をダンプする場

今日あれこれがあってどう思った。それだけの日記だとたいした価値はない。後から読み返しても、その時あった事柄を思い出すだけで、プラスになるフィードバックはないのだから、残す必要は大してない。チラシの裏に綴ればよい。 個人的には、ブログという存…

大きくなったねというセリフ

しばらく見ないうちに急に大きくなったね、という台詞は、比較的年齢の高い親戚が口にしやすい台詞である。もちろん、実際には急に背丈が伸びたり横に広がったりというのは、通常起こり得る現象ではない。やっぱり毎日世話をしたり、一緒に暮らしている訳で…

言語化において失われるモノ

いくら日本語が表現豊かな言語であったとしても、言語化できない感情など、山ほどある。「寂しい」と「切ない」は違う感情だけれど、例えばその中間は何というのだろう。半分寂しくて半分切ない、ある人はそう言うだろうけど、寂しさが半分より少し、本当に…

子供を育てるということ

私の親は、結構放任主義的だったりする。でも、父親は家族の中で権威を持っていたし、母親は普通に母親として接してくれる。まるでテレビドラマで見るような家族だ。私はその環境に特に不満を持ったことはないし、自分でも真っ当な人間に育っている気がする…

ヘルプに関する雑考

ヘルプ見なくてもちゃんとできる派:うらやましい才能の持ち主であるか、あるいはユーザーフレンドリーな製品設計に助けられている幸運な人。こういう人は全く問題ない。 ヘルプ見ないけど、わからなかったらちゃんと見る派:自分の分かっている範囲内で物事…

七草粥

米をといでおき、そのまま鍋に投入する。このとき同時に水も入れておき、普通のコメよりも長く、1時間くらいはそのまま待機しておく。そうしたらガスレンジに点火し、ガスで中毒死しないために窓を開け放っておく。火加減もやはりコメとは区別する。最初から…

手ぶらで行く会議

会社全体の経営会議がありました。各部署がデータを持って、今回のマーケティング活動の評価や反省、次回への展望を述べる中、経理部だけは数値などを示さず、はっきりとした言及を避ける形でしか発表をしませんでした。幹部の一人がそれを指摘すると、返っ…

コタツムリ

1)コタツムリは、日本を中心とする極東アジアの国々で、主に冬に見られる生物である。他の国よりも、日本に圧倒的に多く、見る機会も多い。日本人でこれを見たことの無い人は、おそらくいない。 2)コタツムリは、日本に生息するホモサピエンス種の個体と…

お金を得るということ

プログラミングの勉強を今までずっとしてきて、他の人からも一目置かれるような、そんな存在に少しづつ近づいて行っている実感も、多少している。親戚が集まる機会があって、その時に作ったサイトを見せたら、ひとしきりほめられた後に、こう言われた。それ…

雑煮の定義

お餅の形は四角か、あるいは丸か、そのお餅は、そのまま鍋にいれて煮込むのか、それとも一度網で焼いて、焦げ目が付くか付かないかの微妙なところを鍋にいれるのか、ダシは鰹節か、昆布か、煮干しか、ダシの素か、そして味付けは醤油か、塩か、赤味噌か、白…

お年玉

もう貰える年でもなくなったが、この時期の子供の関心事と言えば8割方お年玉の話題になるだろうと思う。よく言えば純粋、普通に言えば単純なお子様は、お金が懐に転がり込んで来るのを素直に喜び、幼少時の私のような、少しひねくれているおませなガキは、…