天然最強の発癌物質

アフラトキシンは、摂取されたあと肝臓の代謝酵素で活性化して、DNAの内部に入り込み不正なDNAを生成する。不正なDNAからでは、正しい細胞が産生されない→これが癌細胞となる。よって、毒で直接死んでしまうわけではなく。肝臓から起こる癌で死んでしまうリスクが高まる。肝炎などのキャリアになっていると、さらに癌の発症リスクは高くなる。
死亡した場合、直接の死因が癌であり、また、DNA内に入り込んでしまうその性質ゆえ、DNAを調べでもしない限り、アフラトキシンが原因であることが疑われない。ちなみに、この性質を利用して生物兵器などに使う計画がかつてあった関係で、Web上でもなかなか資料がなかったりする。DNAに入り込むのだから、当然子供にも遺伝する。
発症リスクの試算は、体重1kgあたり1ngを毎日摂取で、1年/100万人あたり0.1人、肝炎キャリアなら3人。この試算の元になったラットの実験ではすべての個体が肝臓癌を発症した。
で、何が問題かというと、このような物質を作り出すカビが生えたことが確認された米が、あの三笠フーズによって食用米として出荷されてしまったということである。また、個人的に恐ろしいと思うのは、マスコミや農水省がこの物質について全く報道していないことである。そして、未だ「汚染米」の流通経路は明かされていない。
日本の主食に対してこのようなことを、まさか国内の企業がするとは思わなかったので、非常に驚いた。また、その期間や流通のおおよその範囲から、日本では間違いなく最大、世界でも有史以来で数えるほどの「食害事件」と言えるのではないかと思う。数年後には教科書に載っていても全くおかしくない。
最悪の場合、多くの日本人がこの毒物を体内に保有し、世代を経るごとに濃縮され、癌の死亡率はさらに跳ね上がり、日本人が全滅してしまうこともありえたのだ。そのような出来事に対する国やマスコミの異常な静寂ぶりに、今日も不安な食卓を迎える。